教育データベース

2013.01.13

新潟

平成23年度

生徒の主体的な造形活動を支援する指導法の工夫  

新潟市立東新潟中学校 渡邉 敏尚

美術科において、「主体的に造形活動に取り組む生徒の姿」とは、他者のよさやその多様性も認めつつ、「自分の発想や表現に自信をもって取り組む姿」であると考えている。
  学習過程を通して、生徒が豊かに発想し、作品完成時に自己表現ができたという喜びや達成感を十分に味わうことが次への学びの意欲を生む。そのため、発想・構想の段階を特に重視し、手立てを講じることによってこれらの姿を具現化しようと考えている。
「個の発想を保証しつつ、共同で行う制作活動を通して、学習内容や基礎技能の習得や活用を促したり、学習過程に適切に交流活動を設定したりすると、生徒は自分自身の表現のよさに気付いたり他者の表現のよさから自分では気付き得なかった着想を得たりして発想力や構想力をより伸ばし、主体的な造形活動を展開するであろう。」という研究仮説のもと、本実践では、次の3つを手立てとして実践した。
1 学習過程に共同制作の段階を設け、習得した学習内容の活用を促す
2 試行錯誤する試しの制作の重視
3 学習過程に交流活動を設け、多様な表現のよさに触れさせていく
 具体的には、「伝達の機能性の理解と画面構成の基礎的技能の向上」を学習内容として、新聞記事を用いたポスター制作を行う新たな題材の提案と、「構成美の要素」を学習内容とする平面構成の制作における、手立ての一般化を試みている。