主題に対する児童の興味や関心を高め、ねらいの根底にある道徳的価値の理解を基に自己を見つめる動機付けを図る段階であると言われる。具体的には、本時の主題に関わる問題意識をもたせる導入、教材の内容に興味や関心をもたせる導入などが考えられる。
教材に抵抗なく引き込むためには、次のような工夫をすることが考えられます。
ねらいを達成するための中心となる段階であり、中心的な教材によって、児童一人一人がねらいの根底にある道徳的価値の理解を基に、自己を見つめる段階であると言われる。
具体的には、児童の実態と教材の特質を押さえた発問などをしながら進めていく。そこでは、教材に描かれている道徳的価値に対する児童一人一人の感じ方や考え方を生かしたり、物事を他面的・多角的に考えたり、児童が自分との関わりで道徳的価値を理解したり、自己を見つめるなどの学習が深まるように留意する。児童がどのような問題意識をもち、どのようなことを中心にして自分との関わりで考えを深めていくかについて主題が明瞭となった学習を心掛ける。
道徳的価値について考え、自分を見つめさせるために、次のような工夫をすることが考えられます。
ねらいの根底にある道徳的価値に対する思いや考えをまとめたり、道徳的価値を実現することのよさや難しさなどを確認したりして、今後の発展につなぐ段階であると言われる。
この段階では、学習を通して考えたことや新たに分かったことを確かめたり、学んだことを更に深く心にとどめたり、これからへの思いや課題について考えたりする学習活動などが考えられる。
今やこれからを考えさせるために、次のような工夫をすることが考えられます。