評価で子どもの成長を促そう!~評価の在り方について~

道徳における評価とは

  • 教師との温かな人格的な触れ合いの中で,児童生徒の考えを共感的に理解すること。
  • 児童生徒を積極的に認め,励ますこと。
  • 他の児童生徒との比較による相対評価ではなく,個人の成長を励ます個人内評価
  • 個々の内容項目ではなく,大くくりなまとまりを踏まえた評価
  • 評価にあたっては,道徳科の学習活動に着目し,年間や学期といった一定の時間的なまとまりの中で,児童生徒の学習状況や道徳性に係る成長の様子を把握すること。

(小学校学習指導要領解説 特別の教科 道徳編より)

道徳科の授業において、子どもの学習状況や道徳性に係る成長の様子を把握するためには、どのような方法があるのか。
そして、それをどのようにして評価につなげるのか。

 子どもの学習状況や成長の様子を把握するには,発言,作文,感想文等,子どもの考えを表出したものから評価すると学習指導要領解説には書かれています。一般的には,授業での振り返り記述を用いて評価する方が多いと思います。   では,その振り返り記述を,どのような視点で書かせればいいのでしょうか。ただ,「分かったことを書きなさい。」だけでは,子どもの成長を見取るための記述は得られません。子どもの実態や担任の思いを考慮して行うことが一番大切だと考えます。あくまでも例ですが,紹介します。

 授業での振り返りを評価につなげるためには、それを集積し、活用していく必要があります。振り返り記述の集積方法やその活用の仕方について,紹介します。あくまでも例ですので,自分なりの方法を模索していってください。

 また、学習指導要領では、児童生徒の学習状況や成長の様子を見取る際の視点として次の3点を挙げています。

  • 一面的な見方から多面的な見方へと発展させている。
  • 道徳的価値の理解を自分自身との関わりの中で深めている。
  • (発言が多くない子どもや考えたことを文章に記述することが苦手な子どもが)教師や他の子どもの発言を取り入れつつ,考えを深めようとしている。

 この視点から見取った児童生徒の学習状況や成長の様子をもとに、指導要録に記載する評価文を作成します。