新たな変化に対応する感性
長岡西支部長 丸田 俊一
新型コロナウイルス感染症の収束がなかなか見えてきませんが、今まで以上に学びを止めることなく持続的な学校運営が求められてきています。また、ウクライナでの信じられない光景を目にし、児童生徒の心のケアについても気になるところです。先行きが不透明な時代であるからこそ、教育の本質を見失うことなく、児童生徒の人格の形成に向けて歩みをより確かなものにしていかなければなりません。見通しをもち、進むべき方向を新たに見出すとともに、児童生徒等の教育を受ける権利を保障し、学校教育活動の価値について共有していきましょう。
そのためにも、「鳥の目(俯瞰的)」「虫の目(観察・分析的)」「魚の目(時間、歴史)」の複数の視点から、自ら考え、自ら判断していくことが重要です。とくに、「魚の目」とは、時代の変化をとらえて先を見通していくことであり、身近では周囲の空気を読み、相手に配慮した言動をとることです。ときわ会本旨にある『教師たるものは時運にまどわず、歴史を省み、将来をおもんばかり、みずからの生命も生生躍動し、前進するものでなくではならない』という言葉と重なります。水の流れや潮の満ち引きに身を任せながらも、五感を研ぎ澄ませ、新たな変化に対応する感性を高め続けていきたいものです。
令和4年度、長岡西支部は創設17年目を迎えました。長岡西支部・だるま会とのつながりを強化し、「生生躍動」する長岡西支部の一人として会員のつながりを深めるとともに、新しい時代の教育に向けて、児童生徒そして教職員にとっても魅力的な学校づくりを進めていきましょう。