「今できることを」
ときわ会新潟中央西支部 支部長 齋藤 純一 浜浦小学校(昭60年度)
私が子どもたちに直接メッセージを届けることができる場面がある。それが,全校朝会と学校だよりである。
令和2年6月の全校朝会。
私は,ブルーライトアップについて話した。そして,「コロナウイルスとの戦いは,これからも続きます。大切なのは,『思いやり』です。友だちへの『思いやり』,家族への『思いやり』,働く人たちへの『思いやり』をもって,乗り越えましょう」と結んだ。
令和2年12月の全校朝会。
懸命に戦う医療従事者の皆さんへの誹謗中傷があったことを話した後,様々な形で届けられた激励や感謝のメッセージを紹介した。病院に届けられた手紙から,プロサッカーチームがネットに上げたメッセージまで。そして,再度「コロナウイルス感染症と戦うには,周りの人たちへの優しい思いやりが必要です。」と結んだ。
令和3年1学期の始業式では,池江璃花子さんの「何か1つのちょっとだけ違った行動や考えで,運命とか未来って簡単に変わると思っています。今,この瞬間をどう生きるか,どう大切にしていくかっていうのが,大切だなって思っています。」という言葉を紹介した。
さらに,令和3年4月の学校だよりで,YouTubeにアップされた「さくら」を贈るプロジェクトの卒業ドキュメンタリーを紹介した。健康食品の会社が行っているプロジェクトの記録である。最後に,実行委員長の言葉「できない中で何かできることを探してきた。でも,コロナ禍じゃなければ,このようなことはできなかった。できないことから,新しいことを生み出すことができる。そんなことを在校生も卒業生にも,感じてもらいたかった。」を紹介したのだ。
力を合わせて支え合おうから,今できることに挑戦しようへ。
感染症と手探りで向き合う中で,子どもたちへの私のメッセージも,刻々と変わってきたのだ。
昨年度,この巻頭言で,「ときわ会本部のお膝元である新潟中央西支部が,この困難な状況だからこそ,一致団結していくしかありません。支部内でも,知恵を絞って,切磋琢磨しながら力を蓄え,より良い教育実践を展開していく必要があります」と書かせていただいた。
今年度は,コロナ禍で蓄えた力を何とか発揮していく年にしたい。私たちも,今できることに挑戦していこう。
今年一年,よろしくお願いいたします。引き続き支部長の任を,精一杯努めたいと思います。