ときわ会三条支部の令和3年度の活動開始にあたり一言御挨拶を申しあげます。
新型ウイルス禍における多難の教育現場ではありますが、会員各位におかれましては、三条市の中核を担う「ときわ会員」としての誇りを胸に、献身的な姿勢により今年度のスタートを切っていただいたことについて、まずもって深く敬意を表しますとともに、感謝を申し上げます。
また、昨年度に引き続き、今年度の春季総会も昨今の状況を鑑み、止むなく中止とさせていただいたことについて、集い研修することが命であるときわ会の姿勢に照らし、断腸の思いでございます。しかし、現在の状況や予定していた会場の条件からして、会員及び市民の皆様への確実な安全性が担保できないと判断したものでございます。何卒御理解を頂戴できますようお願い致します。
昨年度来、学校教育活動はもとより教員の研修体制も大きく変更を余儀なくされている状況が続いております。しかしながら、各々が英知を振り絞り、工夫に工夫を重ねて、難局を乗り切ってきたこの逞しい教職員の姿は、児童生徒、保護者、地域の皆様から確かな信頼を得ているものと確信しております。
私たち教員は、いかなる状況下にあっても、子どもたちに可能な限りの教育活動を提供しなければならず、それもこのような状況であるからこそ、現状における最良の教育手段を構築し続けなければなりません。そうであればこそ、私たち教員は互いの経験値を交換し合い、最善解を求めて、研修をしていかなければならいと考えます。ときわ会は研修の歩みを止めません。逆に今こそ研修が必要であると考えます。一同に会する春季総会と年層別研修は中止としましたが、今後はそれぞれの年度、年層において必要な研修内容と手法を考え、練り上げ、有益な研修を続けていただきたいと切に願っております。
本部から示された「令和3年度ときわ会活動の重点と重点達成の方策」は別紙のとおりであり、「新しい時代の教育を創るときわ会」が基本方針となります。その根底には、中教審答申で示された「令和の日本型学校教育」の創造があり、そのために組織も未来戦略構想委員会が設置されるなど改編が行われました
先般開催された代議員会において、吉田 隆 会長から次のようなお話をいただきました。
「令和3年度の活動の重点に向けて、ときわ会が148年の歴史の中で培ってきた次の精神を改めて確認していただきたい。
①自由性
支部と年度という縦糸と横糸が織りなす研修と個々のテーマによる研修が加わることによる実践力の向上。
②多様性
出身校数200校を超える会員の集い。それぞれの専門性の違いを互いの学び合いによって新たな価値につなげる力。
③共同性
会員相互の親睦を深め、つながりを太く築いてきた組織。150周年に向けた、新たなつながりの創出。
以上の内容を改めて、互いに確認し合い、『人格を形成する使命』と『理想の教育を追求する姿勢』を忘れることなく、ときわ会一丸となって、新しい時代の教育を創造してまいりましょう。」と、力強く述べておられました。
令和3年度のときわ会三条支部は、新しい時代の教育を創造するための研修を実践してまいります。そのためには、会員お一人一人の心身の健康が何よりも重要です。大変な時代でありますが、御自愛をいただきながら、共に進んでまいりましょう。
ときわ会三条支部長 髙橋誠一郎