インターネットをチェックするとあなたのための○○、最近チェックした商品が表示されます。さらに検索する言葉を入力すると、過去の検索履歴から自分の興味・関心のある言葉が並びます。誤入力をすれば丁寧に「○○ではありませんか?」と教えてくれます。便利で自分の指向にあった情報が届けられるICTの進歩は目を見張るものがあります。しかし、受け手の主体性や批判的な見方がより重要になっていると感じます。
「貞観政要(じょうがんせいよう)」という古典があります。唐の第2代皇帝、太宗・李世民と臣下たちの言行録です。中国国内が稀に見る平和に治まり繁栄した時代・貞観時代(西暦627~649)の政治のポイントをまとめた書物です。北条政子、徳川家康、明治天皇も愛読したそうです。
政要の中で太宗は、自分にとって耳の痛い話「諫言(かんげん)」を積極的に求めています。諫言を仕事とする諫議太夫という役職もおきました。また部下にも同じように他人の諫めを受け入れる姿勢を求めたそうです。耳の痛い話を傾聴することは自己を成長させる機会になります。
さて、令和3年度加茂支部の会員数は78名、OB会員68名、合わせて146名を数えます。オンライン推進委員の力も借りながら、本年度加茂支部は、研修委員会、組織委員会、広報委員会、特別研修委員会が中心になって進めていきます。既に各委員会で様々な工夫で活動を進めていただいています。そのことに感謝しながら、改めて本年度の加茂支部の活動の重点を確認します。
1 教師力向上の要となる、研修活動の重視
2 会員の取組の共有と支部からの情報発信
3 新入会員の確実な獲得と組織強化
お互いに諫言を求め、聴き合う関係を大切にすることで「ここでよかった」と思える加茂支部にしていきましょう。