担任している学級は、Q-Uアンケートの結果から「親和的なまとまりのある学級」であると判断する。学級で行う活動には、一見すると全体で協力して取り組んでいるように見える。しかし、実際には一部の児童(特にA子)はその流れに乗り切れていない様子が見受けられる。「課題発見―話合い―実践―振り返り」という学級活動の学習過程の中で、同調圧力により「少数派の思いが表出しない」ことが要因であると考えられる。少数派の児童の声を全体に届けることで、協力的なこの集団であれば互いの思いに寄り添って話し合い、学級全体が意欲的に活動に取り組んでいけると考えた。「親和的なまとまりのある学級」をさらに成長させることを目指し、本研究に取り組んだ。