“私は,低学年の学級活動において,話合いで決まったことに納得して意欲的に活動する児童を育てたいと考えている。なぜなら,このことが集団の一員としてよりよい人間関係を築こうとする自主性の基礎となるからである。
しかし,自己主張の強い低学年では,自分の提案が採用された児童は意欲的に活動するが,自分の提案が採用されなかった児童は意欲が低いまま活動する様子が見られる。このような児童が,話合いで決まったことに納得して意欲的に活動できるようにするためには,話合い活動において,友達の考えに共感できることが必要であると考えた。友達の考えに共感できるとは,自分の考えを曲げるわけではなく,異なる考えのよさを理解し認めることができることである。
そこで私は,話合い活動において,次の手立てA・Bを順番に講じることにした。
<手立てA>それぞれの提案に対する心配なことを発表させた後,心配なことを解決する方法について話し合わせる。
<手立てB>話合い後に振り返りを記述させた後,友達の考えに共感している記述を教師が集約して読み,共感する友達の存在に気付かせる。
これにより,児童は友達の考えに共感できるようになり,話合いで決まったことに納得して意欲的に活動するようになる。”,令和元年度”