教育データベース

1970.01.01

小学校

理科

新潟

「振り返り」で見方・考え方を育み,学ぶ意欲を高める指導 ~B区分(生命・地球)における学習指導を中心に~

上所小学校 本宮 直樹

“理科の学習においては,新学習指導要領にある通り「自然の事物・現象に対する気付き,予想や仮説の設定,観察・実験の実施,結果の処理,考察,結論の導出」といった問題解決の過程が,資質・能力を育むことにつながる。A区分(物質・エネルギー)においては,実験結果を基に考察,検証する上記のような学習過程が展開しやすい。一方,B区分(生命・地球)においては,予想や仮説の設定等の場面が設定しづらく,観察や調べ学習の結果をまとめて終わるような学習になりがちである。これでは児童が見方・考え方を働かせることにつながらない。また,学習意欲も高まらない。
そこで,B区分において「観察結果や既有の知識を基に予想する」→「観察する」→「観察結果と予想との異同を基に振り返りを行う」→「学んだことを基に次の予想を行う」という学習のサイクルで実践を行う。この繰り返しにより,児童は観察での視点を自ら獲得し,次の予想や観察に生かすことができるようになる。自ら対象に関わり,見方・考え方を働かせながら,学びを紡ぐことは児童の見方・考え方を育み,学習意欲を高めることにつながると考える。
“,令和元年度”