教育データベース

2020.01.17

中学校

算数・数学

下越

令和元年度

中学校数学において対話が生まれる授業環境づくり

朝日中学校 皆川 俊勝

本研究では,中学校数学科学習指導要領で「数学的な表現を用いて説明し伝え合う活動」として求められていることに注目し,生徒が「根拠を理解し,他者に説明できるようになること」を「確かに理解した状態」とし,それを目指す。授業の中で生徒が探索的な対話を繰り返しながら学べるよう,これまで行われてきた課題開発を中心とした研究や実践を踏まえた上で,「対話が生まれる環境づくり」に焦点を当てる。また,「対話が生まれる環境づくり」は,活動の形態や型のみに着目して行うのではなく,生徒が互いに関わりながら主体的に学べる状況に向かう要素に広く着目して行うこととし,それを実現させるために教師が行っている言動や手だてを中心にまとめ,「対話が生まれる環境づくりの手引き」(以下「手引き」)を作成した。「手引き」を基に実践を行い,その有効性を検証すると,他者と協働して学ぶことの意義や楽しさを生徒が実感している様子を数値で見ることができた。