国語科で物語を教材として扱う単元をつくる際、子どもの意識に沿った学習課題の設定が、子どもが「確かに読んだ」状況になると考えています。これまでの自実践を振り返ると、以下の2点が課題でした。
・ 子どもにとって、読みのゴールが明確でないこと
・ 子どもにとって、発問が自分が考えたいことでないこと
そこで、子どもの意識を大切にするために発問の研究を行いました。45分の授業の導入における発問(1段階目の発問)と、子どもの解釈のズレから生まれる追求課題となる発問(2段階目の発問)の、2段階の発問です。
1 1段階目の発問
選択型(AorBなど)発問、登場人物の言動を問う発問です。
2 2段階目の発問
登場人物の言動の意味や意図を問う発問です。
主体的・対話的で深い学びの実現を目指す上で、深い学びとは何かを考えました。私は、「気付かなかったことに気付くこと」が深い学びと捉えています。上記のような発問を位置付け、単元内で繰り返し授業を行ったことで、子どもの読みは深まりました。
なお、本研究の対象は小学校第6学年、教材は「海のいのち」です。