中学校学習指導要領に特別活動の目標として「自主的、実践的な集団活動の姿」とある。この姿を私なりに「仲間とともに目標に向かって努力する生徒の姿」と定義し、部活動に真剣に取り組む選手の姿と競技力向上を目指し次の実践を行った。
1 選手の「その気」にさせるために(自主的、実践的な集団を目指して)
(1)集団としての指導方針の明示と部の規律の徹底
指導方針と単純明快な部の規律を定め、徹底する。
(2)サッカーノートを活用した日常のPDCAチェック
長期目標(plan)・行動目標(do)・振り返り(check/action)をサッカー
ノートに記入し、目標に向かって努力する態度や考え方を育てる。
(3)開始30分間のルーティン化
部活動開始30分間のメニューをルーティン化し、選手同士で切磋
琢磨しながら練習に取り組むことで自主性や自律性を育てる。
2 競技力を高めるために
(1)トレーニングの効率化
ボールを使ってフィジカル・テクニック・戦術的理解のトレーニン
グを効率的に行う。
(2)「理想の試合」をイメージした練習
全中優勝チームの試合を映像編集し、理想のプレーを共有すること
で練習や試合の質の高まりを目指す。
(3)リーダーの育成
リーダーが部員全員を気に掛けることで「ONE FOR ALL、ALL FOR
ONE」の意識や雰囲気をチームに育む。
これらの実践を行うことで選手一人一人の態度が変わり、競技に対するモチベーションの高まりが見られた。日々の練習や試合に全力を尽くすことで着実に選手は力を付け、その結果県大会準優勝、北信越大会8位という結果を収めることができたと考えている。