教育データベース

2017.11.07

中学校

学校づくり

新潟

平成29年度

学校運営の改善と教頭の役割

新潟市立東石山中学校 本多 豊

学校が抱える様々な問題は、一人一人の教職員の努力だけでは解決が難しい。校長のリーダーシップの下、学校全体で組織的・計画的・継続的に取り組んでこそ子どもたちの学び方が変容し、目指す姿を具現することができ、職員も取組の成果を実感することができる。
 しかし、学校全体で組織的・計画的・継続的にビジョンを実行・実践できる学校と、一部職員の取組で留まっている学校があるのが現実である。当校も後者のような実態があった。
 教頭として、校長が描いた学校経営ビジョンの内容を職員一人一人が理解できるようにし、力を結集して組織的に教育活動が行われるよう意図的・戦略的に職員の意識改革・行動改革を進める取組を行った。                         
 1 日々の教育・運営活動の形成的・総括的評価の改善
 2 指導体制と運営体制、経費や時間の工夫・改善
 3 人材育成や意識改革のための研修の改善
 4 家庭・地域及び外部機関との連携・協力の積極的な推進
 実践を通して、全職員が当事者意識をもち、組織的に取り組むためには次のことが重要であることが分かった。
 ① ビジョンのよさを伝え、見通しがもてるように実現に向かう道筋を明示する。
 ② 実践の中で成功体験をもたせ、価値を実感させる。
 ③ チームで考える体制づくりで、職員一人一人の交流欲求と承認欲求の充足を図る。
 ④ 中心となる推進リーダーを育成し、枠組みを与えて具体は考えさせる。