教育データベース

2017.11.07

小学校

学校づくり

新潟

平成29年度

校長のリーダー・シップを支え、学校を着実に変える校内研修の取組

新潟市立青山小学校 本田 和彦

 「教育は、意図的・計画的な営みである。」学校で行われる教育活動の全てには、「ねらい」と「評価」がある。「ねらい」は、前年度の実践の「評価」を踏まえたものであるが、目の前の子どもの実態を十分把握した上で、今年度の教育活動を実施しなければならない。ゆえに、「『前年度どおり』という活動はないのだ」と、当校の校長は言う。
 私は、教務室の担任として教職員の日々の取組を支えながら、以下のような視点で校長の方針を支え、やりがいのある職場づくりの核となるよう取り組んでいる。
1 授業力向上を目指した取組を行う
 授業力改善の核は、研究体制にある。当校は、伝統的に年1回の学校公開を行ってきたが、研究内容と職員の意識の深まりをねらって現在は行っていない。研究内容は、一人年2回(前期・後期1回ずつ)行い、今まで算数に特化してきた体制を、担任の希望による全教科を対象とした。また、もっとも大きな変革は、「仕掛けのある学習課題」をつくり出すことを主眼に置いたことである。児童が「あれ?」「え?」と既習や生活経験とのズレを見いだす課題をつくりだすために、意図的に仕掛けをつくり出すことに主眼を置いた。
2 特別支援学級の授業を支え共につくる
 当校は、特別な支援を要する児童の中でも虐待等深刻な課題を抱える児童をどう支えていくかが大きな課題となっている。その児童に学習を成立させるために、学校体制として特別支援学級の授業の質を向上させ、全校に広げていく取組を行っている。
3 地域と連携した授業を提案し、学びの深まりを目指す
 青山大好き隊と言われる地域ボランティアが、積極的に活動している。そのボランティアを意図的に配置し、効果を上げるには計画段階での打ち合わせが重要である。中でも、地域の大学教授OBと協働した「植物は、数学を知っている」という授業を紹介する。子どもたちは、習った数学と理科の力を合わせ、植物の世界も数学でできているという事実の一端を知ることができた。