教育データベース

2017.02.02

中学校

特別活動

学級経営

新潟

平成28年度

全員で創りあげる学年目標とその達成に向けて

新潟市立白新中学校 伊藤 雅仁

 集団がよりよい活動をしていくためには、目標が必要である。日常における活動や学校行事、すべての活動において振り返ることのできる大きな柱は大切である。学級目標や学年目標がそれにあたるが、多数決などで決めた目標に対しては、全員の想いが入っていない可能性があり、その役割を十分に果たすことができないのではないだろうか。
 そこで、集団全員で学年・学級目標を創りあげることが必要であると考えた。全員の想いが入っている目標ならば、その達成に向けても集団が一つの方向を向いていくのではないだろうか。また、その目標達成に向けても、話し合い活動やプロジェクト活動などを取り入れていくことで集団として高まっていくのではないかと考えた。
 そこで、次の点から本研究を進めた。
1 ファシリテーションを取り入れた学年・学級目標作成
(1)自分たちの学年・学級の現状を話し合う
(2)どのような学年・学級にしたいかを話し合う
(3)多数決はなるべく行わず、話し合いで決定する
(4)話し合いで全体を巻き込む工夫
2 目標を全員で創りあげる
   モザイクアートを行い、学年みんなで目標を創る。
3  短期目標を設定する
   学年・学級目標が長期目標なので、それを達成するために2~3ヶ月ごとにとくに頑張る短期目標を設定する。
4  目標達成のためのプロジェクトを立ち上げる
   学年委員が中心になり、学級目標を意識できるプロジェクトを立ち上げる。
5  異学年交流の場面を設ける
   異学年の生徒と、目標達成に向けてどのような活動を行っているか、意見交換をする場を設ける。